【アルバム】
ハワイはボブ・マーリーに特別な感情を抱いている。最近の世代のアイランド・ミュージシャンは、ハワイ以外のソング・ライターの誰よりも数多く、彼(ボブ・マーリー)の曲をカバーしている。(私はその「真相」を実際に述べることは出来ないが、私の長年に渡るハワイ中のバーやバック・ヤード、そしてビーチでの結構骨の折れたリサーチから、これを強く支持していると言える。) レゲエはハワイの空気に強力に、そして心地よく漂っているように見える。もうひとつのさわやかな島(アイランド)で生まれ、そして育ったサウンドとして、それ(レゲエ)はのハワイ島々にいるかのごとく感じることができる。 そしてボブ・マーリーの曲をこちらでウクレレ・プレーヤー達の手にゆだねた時、それは砂浜を裸足で歩くかのごとく自然に感じることができるのだ。 なので、レコード会社(Tri-m)の人々が、我々にウクレレを手に取り、ボブ・マーリーの楽曲たちにもう一度会ってみることを提案された時も、それほどの驚きはなかった。 ウクレレ・サミット・シリーズでは3度目の旅となる。感謝すべきは、我々には多くの良質のチョイスがあった。ただ、重要なことには、我々にはボブ・マーリーのキャリアの息吹を表現しながら、自らの、独自の印を吹き込もうとする優秀なミュージシャンがいたことである。:Rick Cunhaの才気縦横に酔わせる“Kaya”から、Sean Na’auaoの素晴らしいヴォーカル指向の、重低音ウクレレ・プロダクションまで。 Daniel Hoの有名な“Satisfy Soul”のリプリーズから“There She Goes”のカバーをするJim Beloffの、スタジオ・ワン時代初期の再発見まで。 エンディング曲“Time Will Tell”では、ウクレレとアコーディオンがそのスポットライトを分かち合う。このふたつの、長く不名誉で後進的であった楽器は、現代音楽の静かな新しい先駆者である。それらは、思うに音的にも象徴的にも、ウクレレ・サミット6を構成する特筆すべきミュージシャンとして、とても良いチームであると言える。時として、それは耳を澄まさなければいけない静かなものだが。 すべてのミュージシャンとヴォーカリスト、そしてこれをお聴きの人たちに。 ありがとうとアロハ。次の時まで。 プロデューサー マーク・キャス |