【アルバム】
“UKULELE SUMMIT 5”
〜Grateful Dead カバー集〜”

 
MECI-2007 定価¥2,500 2002.6.26

1.Seeya Garseeya/Mark Cass
2.Friend of the Devil/Ka'au Crater Boys
3.West LA Fadeaway/Maacho
4.Mexicali Blues/UkeTopia(featuring Sean Thibadeaux)
5.Ripple(instrumental)/Rick Cunha
6.Uncle John's Band/Luisa Finau
7.Operator/Jim Beloff
8.Ship of Fools(instrumental)/Herb Ohta Jr.
9.Truckin'/Mark Cass and UkeTopia
10.Black Muddy River/Mark Cass and UkeTopia
11.Touch of Grey/Kawaihae
〈全11曲〉

 1915年には既にハワイとサン・フランシスコはお互いユニークで特別な付き合いをしていた。それは、サン・フランシスコ湾とハワイの間をマットソン・ラインという船が、人々や文化を何度も何度も渡り、強いパイプを作っていたからだ。そして同年、サン・フランシスコで“パナマ・パシフィック・エクスポジション”というエキスポが行われた。そしてそのエキスポは7ヵ月も続き、街の76ブロックを使って建物や乗り物やエンターテインメントが作られた。そしてその中にあるハワイアン・パジリオンでは、島のミュージシャン達がエキスポを訪れた客等に大ウケだった。これのおかげでウクレレが世界中で流行りだしたと言ってもいいだろう。

 誰もその時はまだ、50年経った後にサン・フランシスコがまた文化と音楽のレボリューションを飛ばす場所になると思わなかったに違いない。ヒッピー、ロック、サマー・オブ・ラブ、ヘイト・アシュベリー、その中からサン・フランシスコのバンドといえば、グレイトフル・デッドがあげられた(ヘイト・アシュベリーの近所に一時期一軒の家を借り、デッドのメンバーみなで住んでいた事もあった)。グレイトフル・デットはローリング・ストーンズの次に長く続いたバンドである。彼らはただのヒット曲を作ろうとは思っていなかった。売れ線ではなかったし、芸能線系でもなかった。とても長いライブのセットもただで行ったりしていた。そしてその中からデッド・ヘッドというとても良いファンのベースもできていった。ジェリー・ガルシア他、デッドのメンバーはブルーグラスやジャグバンドミュージックから始まり、徐々にロックになっていった為、沢山の曲のカタログがあり、サン・フランシスコらしい少し変わったロックを奏でていた。

 ウクレレ・サミット5では、“パナマ・パシフィック・エクスポジション”の87周年ということで、ウクレレでのトリビュートを、デットに捧げる。これによって、またハワイからサン・フランシスコの間に太いパイプができることになるだろう。アロハ・タワーからゴールデン・ゲート・ブリッジ、UKEHEADSからDEADHEADS。とても面白い発想だと思う。これはきっと、永い不思議な旅になるであろう。

アロハ!ウクへッズそしてピース!

マーク・キャス(Producer)