【アルバム】
“Ukulele Summit 3
〜Beach Boys カバー集〜”

 
MECI-2014 定価¥2,500 2004.6.23

1.Hi-To-Bri(instrumental)/Mark Cass & Uke Topia
2.Don't Worry Bady/Mark Cass & Uke Topia
3.California Girls (instrumental)/Lyue Rotz
4.Do You Wanna Dance/O'Brian Eselu
5.Sloop John B. (instrumental) /Keoki Kahumoku
6.In My Room(instrumental)/Ken Makuakane
7.Warmth of the Sun (instrumental)/Rick Cunha
8.Surfin U.S.A Mark Cass & Uke Topia
9.Surfer Girl (instrumental)/Lyle Ritz
10.Surfer Moon/Jim Beloff
11.God Only Knows/Mark Cass & Uke Topia
12.Fun Fun Fun (instrumental)/Rick"Dale" Cunha & the Ukuetones
〈全12曲〉

 何年か前、数人の男達がビーチに現れた。一見、普通の男達だが、実は素晴らしい才能を持っていた。彼らは基本的にはビーチに住み、ビーチのために生きている。
 彼らは強靭なスイマーであり、世界でトップに入るサーファーでもあった。そのうえ彼らはチャーミングなキャラクターを持っていた。なかでも特筆すべきは、優れたミュージシャンであったことだ。彼らは自分達のことを“ビーチ・ボーイズ”と呼んでいた。あるとき、彼らが住むビーチの端でラジオが開設されることになった。そのうちそのラジオは有名になり、世界中で聞かれるようになった。ビーチの音、波や甘いハーモニー、ギター、・・・そしてウクレレ。ラジオの番組名は“ハワイ・コールズ”。彼らビーチ・ボーイズは、今やレジェンドの“ワイキキ・ビーチ・ボーイズ”である。

 もちろん何年か経ってからもうひとつのレジェンド、ビーチ・ボーイズが現れた。
 南カリフォルニアのビーチから目と鼻の先にある、ホーソーンという街から誕生した。
 このグループはブライアン、デニス、カール・ウィルソンの3人兄弟に、彼らの従兄弟のマイク・ラブ、学校の友達であるアル・ジャーディーンだ。サーフィンと永遠と夏が続く南カリフォルニアのエンドレス・サマーの文化を歌にしていた。彼らの特長は美しいボーカル・ハーモニーだ。特別な何かに惹き付けられ、彼らはあっという間に人気者になった。その音楽の裏にある天才的なクリエイティブなビジョンを持っているのは、ブライアン・ウィルソンだった。彼は神から授かった才能で、詩や曲作り、構成、プロデュースと何でも自然にできた。いずれ彼はペット・サウンズというアルバムを作ることになるが、これはロックのアルバムの中で5本の指に入る出来に仕上がっている。

 ついに、ウクレレを持った人達が、こういうビーチ・ボーイズのクラシックな曲をレコーディングするようになった。彼らが持っているのは、最初のワイキキ・ビーチ・ボーイズが一番好きな楽器だ。サーフィンとビーチの文化に共通する自然なスタイルだ。
 このウクレレ・サミット3のセッションには、ウクレレ・サミット1と2の仲間達が戻ってきているのもあるし、ユニークなスタイルを持つ新しい顔ぶれも登場する。セッションはカリフォルニアとハワイで行われて、ケオキ・カフモクのウクレレとスラック・キー・ギターが美しい曲、“スループ・ジョン・ビー”から、リック・クンハのディック・デイルに影響されたエレクトリック・エコプレックス・サーフ・ウクレレが賑やかな曲“ファン・ファン・ファン”まで、バラエティーに富んでいる。

 参加したみんなには、ビーチ・ボーイズの音楽は、俺達が成長していくなかで大きな存在であり、それ以来、ずっとファンである。そのなかのひとり、ライル・リッツにはもっと深いコネクションがあった。オリジナルのビーチ・ボーイズのレコーディングで、アップライト・ベースを弾いていたのが彼だ。40年経って、彼がまた来てくれたのは喜ばしいことだ。57年型のフェンダー・プレシジョン・ベースとヴィンテージのマーチンのウクレレを持ってまたそこに遊びに来てくれたのだ。(素晴らしいミュージシャンにお疲れさまを言いたい。)

 ウクレレを手に海に戻る旅、アロハとグッド・バイブレーション・・・これがウクレレ・サミットの3作目だ。ビーチ・ボーイズによろしく。そして、すべてのビーチ・ボーイズにも。

 プロデ
ューサー マーク・キャス