【アルバム】
“UKULELE SUMMIT”
〜Bob Marley カバー集〜”

 
MECI-25115 定価¥2,500 1999.6.23

1.Who The Cop Fit
2.Mellow Mood
3.One Drop
4.Jamming
5.Stir It Up
6.Waiting In Vain
7.Buffalo Soldler
8.Natural Mystic
9.I Shot The Sheriff
10.Three This Love
11.Is This Love
12.Redemption Song
〈全12曲〉

 ウクレレの4弦、それには4千を越える音がある。これがウクレレ・サミットのレッスンだ。
 ウクレレというのはとても簡単な楽器で、昔の友達の声みたいな懐かしさと心地よさを覚える。軽く弾いても、素晴らしいミュージシャンのマジックでも、心の奥底から感情表現ができる。基本的に音はルーツからあまり離れない。性格が良くて、好かれて、ピュアなフィーリング、そしてハワイアン・スピリットにあふれている。これはレゲエ・ミュージックにもいえることではないだろうか。特にハワイの人々にも受け入れられたボブ・マーリー。だから私達はハワイで彼の曲を録りにきた。それも最もハワイ的な楽器を使って・・・・・・これはパーフェクトな結婚だ。

 6人のアーティストがそれぞれのやり方で参加した。ジョイ、ウクレレマスター、ロイ・サクマのスタジオから出てきた4人の女性は4つのウクレレをストラムし、若々しいハワイのイノセンスとチャーミングさを全面にだしている。カウア・クレーター・ボーイズは相変わらずベテランらしく、大きいスタジオでリラックスしてパーフェクトなハーモニーを披露した。でもトロイはソロでウクレレを弾く場面になると、猛烈にその腕を発揮した。いくつかの楽器を弾くダニエル・ホーは自分でプロデュースしてリズムトラックを作り、その上に彼独特のクリーンで美しいウクレレのメロディをのせた。ハ イナはハワイ・スタイルのレゲエ、ジャワイアン・スタイルを、脈を打つようなウクレレのスキャンクとトレイシーのリバーブがかかっているウクレレ・ソロで演出している。ウケトピアはオアフを一望する山の上のスタジオで、生の楽器を使い、ライブ録った。彼らはレゲエにおいて重要なベースのように、新しいウクレレのメロディラインをアレンジメントのもとにした。最後にレジェンドのライル・リッツはしゃがんで、愛を込めてソロ・ウクレレを弾いた。ジャズ・テイストの『ワン・ラブ』のウクレレパートを録ったあと、パーフェクトなベースを一発で録った。『REDEMPTION SONG』ではボブ・マーリーのギターを思わせるまっすぐでナチュラルなプレーと、素晴らしいフォークの強さを反響させている。そしてここではライルのウクレレは、気の効いたバックグラウンドの音が聴こえてくる。

 なんて素晴らしい旅なんだろう。一緒に来てくれてありがとう。

Mark Cass
Producer